Please Dr.Pepperman

音楽とかラーメン好きです

2017年ベストアルバムを決めました

debrielです、年の瀬ですね。

 

2017年も終わりということで、年間ベストアルバム的なものを載せようと思います。

 

今回の選定は日本のものオンリーという風にします。

その理由は、洋楽も聴いてるんですけど、そんなに数が多くない上に、そこまでハマったものが無かったのでどうせなら邦楽オンリーにしちまえ な感じです。

むしろ今年は洋楽に関しては旧譜を結構聴けて良かったです。特にソウルを聴くようになって、その影響で聴きたいものが増えすぎてしまいました。カーティス最高!!

 

まあ、そんな話はどうでもいいのでやりたいと思います。ランキング一応つけてますけど、1位以外はそんなに厳密にはやってないのであまり気にしないでネ。

 

(勘定をミスって11枚書いてしまいましたので11位からの発表です)

 

11位

すばらしか「灰になろう」

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まず音が良い。モロ宅録って感じで荒々しくて、スッカスカ。

曲もブルースからフォーク、昭和歌謡、ほんで最終的にR&Rに落とし込まれてて、歌詞からも溢れ出る四畳半感。もはや昭和感。最近多いこの手のバンドって90年代インディーロックの影響が大きかったりするんですけど、そういうのもあまり感じない。ショーケン「お元気ですか」のカバーなんて入ってて良い。

リード曲「嘘と言え」のサビなんて布施明かよって思いました。ホーンとかピアノも入ってて、それが全体のザラついたバンドサウンドとも違和感なく合ってる。

雨の日とか、テンション低めの時に聴いてました。次回作にも超期待。

 

 

10位

渚にて「星も知らない」

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フォーク的なんですけどオルガンのようなキーボードとエレキの音が相まってサイケデリックな空気が流れる本作。

それに加えて女性Voとの掛け合いがインディーロック的なアプローチで非常にツボでした。やっぱローファイなものが好きなんだな自分!ってなったよ。

そもそも「渚にて」の存在自体全然知らなくて、たまたまApple Musicのオススメに出てきて聴きだしたんですけど超ベテランのバンドだったんですね。

全感覚祭'17でライブ見たけど予想以上にヘロヘロな感じで音源とのギャップがあって、それも込みで良かった。

このジャケのように独りぼっちで聴きたくなるアルバム。寂しいんだけど、そんな一言で表せられない、そんなアルバム。名盤。

 

 

9位

思い出野郎Aチーム「夜のすべて」

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前作「WEEKEND SOUL BAND」も良い曲多くて好きだったのだが、ヘビロテするまでには至らず、「あ、カクバリズム入ってアルバム出したんだ」と思って聴いてみたらどハマりしました。

まんまCameoのWe're Going Out Tonightな1曲目、「ダンスには間に合う」は仕事の上で起こる散々なこと、怒れること。そんな日でも「今夜、ダンスには間に合う!」と高らかに歌い上げる。ここ数年のその界隈のクラブイベントでアンセムになるだろう1曲。前作の「週末はソウルバンド」という超名曲の延長線上にあってほんと好きです。

他にも前作よりもかなりポップというか、ディスコ寄りになって賛否は別れるかもしれませんが、みんな一緒に歌って踊りたくなる曲ばかり。

「月曜日」という超残酷なチルいナンバーが最後に待ち構えているのも素晴らしい。

 

 

8位

CHAI「PINK」

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今年エントリ書いちゃうくらい激推しだったCHAI

もはやこれはパッパラパーな作品で、何らかの奇跡とかじゃないけどそういった類の何かによって集められた4人の、最初の1枚なんだと思う。

メンバーは双子とその友達同士だし、全員顔整ってないし、名古屋出身だし。ロック、ヒップホップ、ニューウェイブ、ファンク、ハウスに影響を受けた、って公言する彼女たちの音楽を探す場所はForever21とかH&Mみたいな外資ファストファッションだとか、もう面白ポイントがいっぱいあるんですけど、そんなの忘れてしまう演奏力と彼女たちのキャラクター。ライブとかもはやエンターテイメントですよ。

ヘビィなファンクからポップな曲まで踊れるんだけど、「コンプレックスはアートなり!」というメッセージを発信して実行している彼女たちは本当にすごい。もっと人気になって。

 

 

7位

ドレスコーズ「平凡」

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ついにこう来たか、なアルバム。

毛皮のマリーズ時代からずっと追いかけてる志磨遼平という男のソロプロジェクトと化した「ドレスコーズ」。

ロックオタク少年であり続ける彼の繰り出した今作は「平凡とは?個性とは?」というある意味でロックのその成り立ちを否定するようなものだった。しかし、それはこの時代に寄り添った問題提議を孕んでいる。

「つまり、20世紀は「個性的な人間」が個性的であればあるほど大衆から憧れの対象となり得た時代だったけれど、21世紀においてはそんな「個性的な人間」は大衆からは見向きもされないと。」(宇野維正)

とインタビュー中にインタビュアーの宇野氏にまとめられたこの問題。

そんな問題について正々堂々と立ち向かったのがこの作品で、サウンドではZAZEN BOYS吉田一郎、そしてPOLYSICSのハヤシらが参加するなどファンクやニューウェイブのようなサウンドが取り入れられている。かつてデヴィッド・ボウイがそうしたように。

その一方で今のバンドシーンはその辺の兄ちゃんみたいなバンドが歌うその辺の陳腐なラブソングが人気らしい。メガネの予備校生風の見た目で骨太のロックを歌うナンバーガールはその時代にはカウンターになったんだろうけど、今じゃそれが当たり前。実際、ドレスコーズは最近フェスなどでの集客が落ち込んでいるとか。でも、そんな時代に彼の個性の象徴だった長髪を捨て、問題提議をする彼がやっぱり好きだ。

サウンドもめちゃくちゃ骨太で最高でした。あんま評価されてないみたいだけど今年を代表する1枚だと思います。

 

 

6位

髭(HiGE)「すげーすげー」

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髭はやっぱりすげー。以上。でも感想が済むようなアルバムです。

ここ最近の髭ちゃんの取り巻く状況は結構変わってる感じがする。彼らのやってることは本当に変わらないんだけれども、特に最近出てきたバンドが軒並み髭の影響とかフェイバリットを公言してて、そのバンドのライブに呼ばれまくってる印象がある。例えばYogee New Wavesの角舘くん、Helsinki Lambda Clubの橋本くん、あと踊ってばかりの国の下津とか。

前作「ねむらない」はかなり作りこまれたサウンドにサイケデリックな雰囲気で、過去作と比べてもかなり異色な作品でした。そんな作品の次回作に、こんな状況で持ってきたアルバムが「すげーすげー」なわけですけれども。

髭ちゃんお得意のガレージ、オルタナなサウンドが基本としてあって、ハウスな「Devil's Odd Eye」、ドリームポップな「スターマイン」とか、バラエティ豊かだけど幹がどっしりしてるからか取っ散らかってバラバラな印象もなく、むしろその「取っ散らかり加減」が絶妙に効いてる。ジャケットのレコード屋でみんなが全然違うことやってるのがすごくこのアルバムを表してる。好きなことやってもう中堅と呼ばれるくらいになって、それで自分のことが好きな後輩に支持されてるなんてミュージシャン冥利に尽きるよね。そんな楽しいアルバム。

 

 

5位

MONO NO AWARE「人生、山おり谷おり」

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この辺はもはや順位関係ないんですけど、MONO NO AWAREの1stがランクインです。

小豆島出身の4人組によるMONO NO AWARE。このアルバム聴いたとき「何だこれ!?!?!?」ってなりました。冗談抜きで。

音はオルタナ、インディー好きなら(というかストークス、、)絶対好きなサウンド。で、アレンジもめっちゃカッコいい。歌声もフォークっぽさもあるし、何よりセクシーだ。ただ、そのうえで曲がものすごくユニークにあふれてるんですね。

www.youtube.com

 

クックドゥドルドゥー」とか「カップヌードルドゥー」で韻踏んだりね、なんか言葉のセンスがカワいいんですよね。大サビ前の「二段熟カレー」とか最高すぎます。

一時期かなり狂うように聴いてた。あんまり音楽を「クセになる」とか「中毒」とかいう言葉で語りたくないんですけど、このアルバムはまさにそうでした。他の曲も良いんだ。

ボーカルがイケメンなのもむかつきますがGoodです。売れそう。

 

 

4位

OKAMOTO'S「NO MORE MUSIC」

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オカモトズといえば「ライブは良いけど音源はそうでもない」みたいな風潮が確かにあったとは思うんです、実際に僕もそう思ってました。

しかし、ドラマ「火花」の主題歌になった「Borther」を聴いて音源もめっちゃ良いのでは・・・?と思い始め、その流れで出たアルバムが今作。

いや、1曲目「90'S TOKYO BOYS」からむちゃくちゃファンキーで強靭なロックンロール。弱点とされてたVo.のオカモトショウくんもかなり歌のパワーが出てきて裏のビートに負けない。

他の曲もヒップホップ、ファンクに影響受けててミクスチャーロック的ではあるんだけど、このバンドは最終的にロックンロールに持ち込める強さがある。

このアルバムもApple Music やSpotifyの登場によって音楽が月額いくらで聴き放題になって、小学生ですらミュージシャンとしてインターネット上で自分の作品が発表出来るような音楽に溢れすぎてる時代に対して「これ以上音楽って必要?」というメッセージを音楽を通して投げかけてるというかなり挑戦的なメッセージとも捉えられるんだけど、実際は彼ら自身も音楽をもっと欲してるであろう人たちだし。だけど、この問いかけはしておかないと というドレスコーズ「平凡」のような、自分たちの立ち位置を再確認する作品であると感じました。

 

 

3位

teto「dystopia」

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2016年突如現れ、インディーズの名門レーベル「UKプロジェクト」に参加したteto。

ディストピアというアルバムタイトルに相応しい皮肉たっぷりな1曲、「暖かい都会から」からスタートし、ここまで言葉詰めんのかよ!というandymoriを彷彿とさせるような言葉の数とエネルギー。1度再生したら終わるまで聴くしかないようなパワーに溢れたアルバム。

パンクアンセム「this is」、自分を自らの怒りによって肯定させるルサンチマン、夏が終わってしまうことをエモーショナルに歌い上げる「9月になること」、あくまで理想郷としての「utopia」などなど本当に良い曲ばかり。彼らの曲って覚えやすいし、叫んで歌いたくなる曲だらけなんですよね。

いわゆる最近のパンクバンドと言えばメロコアもしくは昔のパンクのリバイバルみたいなのばっかりで、こういう80-90年代ハードコアからの影響も感じさせるけど王道なところもある彼らみたいなバンドの登場は本当にうれしい。ウンコみたいなバンドシーンを蹴散らしてくれ!

 

 

 

2位

台風クラブ「初期の台風クラブ

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いや、まーこのバンドは、語ることもないくらい最高ですね。

曽我部恵一の言葉を引用しましょう

──今回、年末というのもあって、曽我部さんに音楽シーンを見たときに2017年はどんな年で、2018年はどんな年になるかなというところを聞かせていただければと思うのですが。

曽我部 : 今年は台風クラブ(『初期の台風クラブ』)でしょ(笑)。ついにああいうのが出てきたなという感じですね。こういう現代性とか欧米との距離の近さとか一切関係なく、京都からつっかけを履いた兄ちゃんらが出てきてやっているっていう。「結局それかい!」みたいなことですよね(笑)。

本当にその通りだと思います。

60年代イギリスのブルースロックから発信したものが90年代東京で濾過され、2010年代京都でぐんぐんと育ったというような印象です。よくわからん。

歌詞も等身大とかそういうのでもない、四畳半感が溢れ出てるんですよね。

個人的に大好きなのが「まつりのあと」という曲の冒頭。

「コンビニに寄って~カップ酒飲んで~」ってもうね!タイトルと相まってそういう気分になっちゃうよ!って思いながら酒飲んでます。

2017年アメリカでもっとも聞かれている音楽はヒップホップになり、日本でもその流れを汲んでラップブームやEDMが流行ったりしてどうなる?となったところにこんなの出てきたらもう笑うしかないんじゃないですかね。まさに台風の目。

 

 

1位

GEZAN「Absolutely Imagination」

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はい、第1位はGEZANです。こちらもエントリ書きました。

この作品だけランキングで唯一シングルなんですけど、恐らく2017年1番聴いた曲。

恐らくこの時代にブルーハーツ「シティポップ」「マイナースレッド」を同じ曲で歌えるのは彼らだけなのではないだろうか。

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今の時代、「そのままの自分」でいることはどれだけつまらないことなんだろうか。自分は頭悪いからとか、クズだから、お金ないから、、そんな彼らを肯定するだけのブルーハーツは果たして本当に正しいのか?ただの自分の思い込みなだけじゃないの?

GEZANは「終わらない歌は終わった」とも「リンダリンダはもう聞こえない」とも歌う。そして彼らはリンダリンダの向こうを見に行こう」と叫ぶ。

彼らはいつだって面白いことをやろうぜ!と言い続けてたバンドだ。明らかに赤字の無料のフェスを開催したり、銀杏のアビちゃんがやってる今インディーズで一番アツいレーベル、キリキリビラと組んだりして、楽しいことを提示し続けてくれていた。

「どうしても忘れたい記憶よりも どうしても忘れたくない記憶の方が多いから 今日も俺らの勝ちなんだ」

これが今でも生きる上での僕の指針となってます。

そんな彼らの無料のフェスに行き、この曲を聴いてボロ泣きしました。エモいとはこのことだ。

 

 

ということで全11枚紹介しました。

本当にいいアルバムばっかりで、特に新人アーティストのが多めになりましたね。

今のウンコみたいなシーンに蔓延ってる4つ打ち裏打ちなんちゃってダンスロックバンドとか、ハイスタの100番煎じみたいなメロコアバンドとか、なんちゃってラウド系バンドみたいなのは早く淘汰されて、Goodなメロディーと歌詞で勝負するバンドがもっと多く出てきたらいいのにな、と思います。おしまい。