Please Dr.Pepperman

音楽とかラーメン好きです

プププランド閉園に寄せて

プププランドが閉園する。たぶんあなたの思うプププランドじゃない。

ここで言ってるのは神戸の4人組ロックバンド「プププランド」のことで、決してピンクの小さいなんでも吸い込むモンスターが住んでいてデデデとかいう王様が統治している国のことじゃない。

 

www.youtube.com

 

プププランドが解散してしまう。とかいって僕はそんなに深いファンではない。

ファン歴も2年くらいだし、ライブも片手で数えられるくらいしか行ったことないし。

でも、こんなに解散が惜しいバンドは久しぶりだ。

 

解散するバンドの理由は大体2パターンあって、

まず1つ目はバンドとして成熟しすぎてしまったが故の解散。例を挙げるとゆらゆら帝国や、BLANKEY JET CITYや、スーパーカーなんかも挙げられると思う。

若い頃からやっていたバンドが順風満帆に売れて、音楽的にも成熟したことで生じるメンバーとのズレや観客との温度差、そしてバンドや個人としての未来についてなどが大きな理由になることがある。

 

2つ目はバンドとして成熟する前の解散。理由は様々だが、「方向性、音楽性の違い」だったり「金銭的な理由」だったり。「もうすぐで売れそうなバンド」でも彼らの金銭事情などはかなりシビアだと思う。

 

もちろんすべてのバンドがこの2つに当てはまるわけではないし、この中間層も間違いなくいる。

プププランドの解散の理由は長年バンドを支えてきたギターのあっくんこと吉川敦人が脱退することになったから。そのあっくんの脱退理由も「普通の男の子に戻りたい」ってどこのアイドルだよって感じです。

その本当の理由はわかりませんが、メンバー1人脱退して続けるバンドもたくさんある中での解散発表はバンドの中でのあっくんの比重がとても重かったと言うことなのかな。

残った3人はまだ音楽活動を続けるということなので、もちろんあっくん含めて応援したい。

 

そんな彼らの解散が何故僕にとってこれほど惜しいと思ったのか、

それは彼らのセンスと立ち位置にある。

彼らの音楽はオルタナ・インディーロック系のサウンドに、叙情的なメロディと歌詞を乗せる、という邦楽ロックとしてかなりスタンダードともいえるんだけど、

けど、その叙情的なメロディや歌詞というのが、吉田拓郎高田渡・チューリップらに影響を受けた日本歌謡や日本のフォークに寄ったメロディという点に彼らのオリジナリティを強く感じる。

インディーロック的サウンドとフォーク的なメロディの相性の良さは言わずもがなで、ダイナソーJr.をはじめとしてカッコいいバンドがたくさんいるんだけど、

それを日本の歌謡の良い意味で芋っぽいというか、日本人からしたら親しみのあるメロディをかなり王道に落とし込んでやってるのが面白いんですよね。

www.youtube.com

全てが美しい曲。

 

最近だったら京都のバレーボウイズなんかもその路線。

www.youtube.com 

 

その上で、僕が彼らに抱いた面白さは「引用」の良さにあります

例えば「夏」という曲。

サビで

「さよならスーパースター 戻らぬ夏の日」

という歌詞が出てきます。

 この「さよならスーパースター」というフレーズは日本を代表するロックバンド、くるりの「Superstar」からの引用でございますし、

 「最後の歌」という曲では

「hey hey, my my流れる僕の部屋には」

ニール・ヤングの名曲、そこからカート・コバーンまで想起させる感じアツい

 

歌詞だけでなくアー写、そしてバンド名など他にもいろいろなオマージュが散りばめられていて、しかもそれが20代である彼らがリアルタイムでないものもたくさん含まれていて、それを聴く20代の僕らの間に「リアルタイムじゃないけど、好きだよね」というマイノリティの共通項が生まれるのが気持ちいい。

 

愛はズボーンをはじめとした昔からの関西の仲間やその後輩たち、Helsinki Lambda Clubやキイチビールなどの東京の仲間たちなどが続々と人気を獲得していき、プププランドもその仲間たちと対バンしたりフェスを開催するなどそんな彼らの界隈がやっと盛り上がってきていたのです。

そんな中での解散。

彼らほどセンスとユーモアのあるバンドが解散するのは惜しい。しかもこのタイミング。絶対これから先もっと人気出る。

んーーー本当に、彼らのことが観れなくなるのは悲しいし、もしかしたらこれらの素敵な曲が聴けなくなってしまうのかもしれないと思うとつらいです。

が、彼らの新たな旅路を応援するのみです。

Don't stop Music!

www.youtube.com